連載小説『阿Q外伝』

21世紀になって四半世紀。世界を見渡すと、人類は今なお戦いと混迷の中に生きています。100年前の混乱時代に生きた魯迅は、なぜ医学を捨てペンを持ち、文芸活動に全精神をそそいだのでしょうか。代表作『阿Q正伝』には当時中国が抱えていた苦脳が表わされていますが、魯迅はそこから人々に何を訴えようとしたのでしょうか。野次馬の主人公阿Qを蘇らせ、『阿Q外伝』として人間の“気づき”に迫る小説です。中国との文化交流を続ける岩茶房からお届けする読む一服。お楽しみください。